◆19番(
楢山直義議員) そうした判断は尊重したいと思います。世論でも、
クーポンを使うところもあるんですけれども、やはり
一括現金給付を望む声が多いということでありますから、そうしたことに速やかに対応できたものと思います。 それから、
2つ目の
自治体の
独自財源のといったところの答弁が、ちょっと今はっきりしませんでしたので、改めてそのことについて、
所得制限なく
対象外の人にも支給することについて、
帯広市の
考えを伺います。仮に、
対象外の人にも支給するとした場合、
帯広市における人数及び要する金額を伺います。
○
有城正憲議長 下野福祉部長。
◎下野一人
市民福祉部長 最初に、
対象外の部分でありますが、あくまでも
対象者につきましては、国の基準に基づきながら支給をしていきたいと
考えてございます。 また、今回の
対象外となります
所得超過者の人数なんですけれども、全部で684
世帯、人数にしますと1,283人と見込んでございます。1人10万円の
給付をした場合、1億2,830万円の費用がかかるものと試算をしているところであります。 以上でございます。
○
有城正憲議長 楢山議員。
◆19番(
楢山直義議員) ありがとうございます。今の答弁からも、かなり大きな金額であるということで、
自治体独自については無理があるなということを感じたところであります。 以上であります。
○
有城正憲議長 ほかに。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 ほかになければ、質疑は終わります。 ここでお諮りいたします。 ただいま議題となっております
議案第112号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。 これから討論を行います。
楢山直義議員から発言の通告があります。
楢山直義議員、登壇願います。 〔19番
楢山直義議員・登壇〕
◆19番(
楢山直義議員) 貴重な時間をいただきましてありがとうございます。 今質問をさせていただきましたけれども、やはり
政府方針がぶれていると言わざるを得ないと思います。10万円
給付の目的が
子育て支援なのか
貧困対策なのか、はたまた
景気対策なのかというのがだんだんはっきりしなくなってきているのではないかと。今は
手法論の話なっておりまして、手段が目的となっているような気がいたします。 10万円
給付は、
岸田首相が言う新しい
資本主義における
成長戦略に対する
分配戦略だから、そういう意味では、困っている家計に現金が今回
一括給付されるということについては、大変よいことと理解はするものであります。 しかし、
所得制限が、これがどうなるのかというのは少し問題があると思います。昨日の通知でもそこは触れられていないんですね。ですから、触れられてないんだから、どうなんだろうか。
市町村が自分の
考えでやっていいと言っているのか、あるいははたまた、参議院の
予算委員会は今開会中ですから、ひょっとしたらその辺の
追加支給があるのか。私にはもちろん判断しかねますが、そういった状況にあると思うんですね。 ですから、やれる
自治体はどうぞというふうなところの
制限撤廃とも言える
方針転換というのは、やはり
対象外となった
世帯の方々からすれば、自分は960万円あるんだけど、子供はそうではないわけで、今
コロナ禍でやはり大変な
子育てをやっているわけだから、その辺で年収での
区別化は不適当だというふうな
考えがやはりあるわけで、そういった声が、やはり今の方針を変えざるを得ないとなっているのではないかと思うわけで、当然と言えば当然だと
考えます。 そもそも再分配の効果は、
給付と負担の差額で評価すべきものであって、税の原則からいってもおかしいと思うんです。公平に取るならば、再分配全体も効果も公平になるようにしなければないはずなんですね。 だから、そういうことで言うと、こうした制度をつくりましたよということで満足していることが多いのですが、これもそういう嫌いが多分にあるなと思います。 ですから、
富裕者には、今後適切な時期に税金を追加で払ってくださいと政府はつくることもできますよね。ですから、そういうふうなときにやってもらうわけだから、今は一律に支払うことで、そうすると
所得チェックも不要になるはずです。 今日も僕、新聞で見て分かったんですが、960万円、簡単にそこで切るわけじゃなくて、
扶養手当は3人、4人、そしていろいろなその制限があって、なかなか計算が大変なようです。 ですから、こういった
チェックというのも不要だし、ひょっとしたら間違いが起きるかもしれないということを
考えれば、一律
給付して、そうすればもっと素早く、
事務経費も削減できて
給付が行えるわけだから、そういったことでやれるといいなと思っています。成長と分配の好循環を実現する新しい
資本主義と言なら、なおさらだと思います。
対象外の人にも支給できる
市町村が限られるのは当然です。今新聞でも、また近いところでは豊頃ですか、あるいは今日の報道では7町が
所得制限はありませんよというような報道が先行しています。 こういった報道はもちろん必要なんでしょうけれども、初動の
ワクチン接種のように、これによってまたも
自治体の
レース化要素が生じるのではないかと心配しています。 とにかく
市町村が限られるのは当然ですから、とかく
人口規模ではかられますけれども、
人口規模が大きくても小さくても
財政規模等に違いがあるのだから、比較は難しいはずなんです。しかし、なかなか世論はそうは捉えてもらえないというところが厳しいところです。 ですから、こうした財政の差異を客観的に計測して埋めるためにこそ、
地方交付税制度は存在するのであって、これを
自治体任せにするというのは、政府自らがそういった
地方財政の
根幹制度を破壊するも同じだと私は思います。 したがって、
帯広市としても今の
考え方はもちろんだと思いますし、この後については
追加接種もあるかもしれないから、そういった準備もしてほしいと思うんですが、今言ったようなことについて市民への丁寧な説明が必要だと思います。 とともに、今
帯広市としてのできることといえば、
支援制度をつくるということは無理なのですから、ですから今言った
制度設計、今まだ動いている最中ではないでしょうか。政府に対して、
所得制限を撤廃して、
対象者には国の責任で財政
支援するようにということを強く求めていただきたいと思うんです。
住民非課税世帯と
困窮学生への10万円
給付もすばらしいことなんだけれども、しかしながら、どこで切ってもそういう不満はあるんだけれども、
住民税非課税世帯以上に課税に困窮する低
所得世帯があります。働いて給与を得ている人だと、
単身者で100万円、2人
世帯であれば年収156万円を超えると
住民税を課税されるわけですから、こうしたところの部分は、
コロナ禍で条件が違えば、多少の救いの道はあるかもしれないけれども基本的にはないわけですから、ですからどこで切ってもこういった問題は
支援策が必要なんだけれども、やはりそこのところをどういう風に説明し、
自治体としてどう、何ができるのかということをこれまでもやってきましたけれども、市民に寄り添う形で
帯広市の丁寧な対応が必要ではないのかなと思います。 そうしたことでありますので、もちろんこの
議案には賛成でございますので、今のことを申し上げて討論としたいと思います。ありがとうございました。
○
有城正憲議長 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 ほかになければ、討論は終わります。 これから採決を行います。 お諮りいたします。
議案第112号については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、
議案第112号は原案のとおり可決されました。
~~~~~~ 〇
~~~~~~
○
有城正憲議長 日程第4、
意見書案第9
号燃油等の
価格高騰対策、国の
農業予算や
制度運用変更に関する
意見書についてを議題といたします。 ここでお諮りいたします。 ただいま議題となっております
意見書案第9号については、
意見書案の朗読、
提案理由の説明、質疑、
委員会の付託及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、直ちに採決を行います。 お諮りいたします。
意見書案第9号については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、
意見書案第9号は原案のとおり可決されました。
~~~~~~ 〇
~~~~~~
○
有城正憲議長 日程第5、陳情第5
号帯広市内事業者への
時限救済制度立案の際の
給付条件についてを議題といたします。 本件に関し
委員長の
報告を求めます。 今野祐子
経済文教委員長、登壇願います。 〔今野祐子
経済文教委員長・登壇〕
◆12番(今野祐子議員) 陳情第5号に関わる
委員会審査の概要並びに結果について御
報告いたします。 本陳情は、去る10月1日の本会議において本
委員会に付託されたものであり、
審査は11月12日に行ったものであります。 本陳情の趣旨は、今年度当初に本市で
給付が行われた飲食業経営継続
支援金では、市内で店舗を営業していても、市内に住民票がない方は市の
支援を受けることができなかったことを受け、今後、
感染症の流行や災害などで同様の
支援制度を設ける必要が生じた場合には、対象
事業者の要件などを慎重に検討することを求めるものであります。 以下、
審査の概要について申し上げます。
審査を行うに当たり、初めに陳情提出者である石丸進次さんを参考人としてお招きし、本陳情の趣旨について御説明をいただきました。 この趣旨説明では、
帯広市内で長く営業していても、市内在住ではないことを理由に
支援を受けることのできなかった飲食店の経営者がいるという事実を知ったこと、今後同様の制度を設ける際には、本来の趣旨が損なわれるような事例が生じないよう、慎重な検討をお願いしたいことなどが、本陳情の提出に至った主な理由であるとの説明がありました。 こうした説明を受けた後に行った参考人に対する質疑では、
支援の
対象外となった
事業者の声、参考人が求める対象要件の
考え方などについて質疑と意見がありました。 次に、理事者に対する質疑では、飲食店への各
支援制度の対象要件の
考え方、市内に店舗がありながら飲食業経営継続
支援金の
対象外となった
事業者の状況、制度創設の際の近隣町村との調整の状況と、今後同様の
支援を行う場合の
考え方などについて質疑と意見があったところであります。 こうした質疑の後、討論に入り、本陳情に採択の立場で林佳奈子委員から、
制度設計の際には、国や北海道の動向や財源など様々考慮すべき事項があるが、制度のはざまで
支援を受けられない方が出ないよう努めなければならないこと、さきの
支援金においては、住民票や店舗の所在地によっては、どの
自治体からも
支援を受けられない
事業者があったため、今後の
制度設計に当たっては、近隣町村などとの調整も行いながら、支給要件などについてより慎重な検討を行っていく必要があることなどから、本陳情の願意は理解できるものであり、採択すべきとの発言があり、続いて採決の結果、
全会一致で採択すべきものと決定した次第であります。 以上、御
報告といたします。
○
有城正憲議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を行います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 別になければ、質疑は終わります。 これから討論を行います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 別になければ、討論を終わります。 これから採決を行います。 お諮りいたします。 陳情第5号に対する
委員長の
報告は、採択であります。
委員長の
報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、陳情第5号は採択と決定いたしました。
~~~~~~ 〇
~~~~~~
○
有城正憲議長 日程第6、閉会中
継続調査の申し出についてを議題といたします。 各
常任委員長及び
議会運営委員長から、閉会中
継続調査の申出があります。 お諮りいたします。 本申出については、いずれも承認することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、本申出はいずれも承認されました。
~~~~~~ 〇
~~~~~~
○
有城正憲議長 日程第7、陳情の
委員会付託についてを議題といたします。 昨日までに受理いたしました陳情第6号については、お手元に配付の請願・
陳情文書表(第4号)のとおり、経済文教
委員会に付託をいたします。 ここでお諮りいたします。 ただいま付託いたしました陳情については、閉会中継続
審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
有城正憲議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。 以上で、本日の
日程は全部終わりました。 ここで、
市長から発言を求められておりますので、お受けすることにいたしたいと思います。
米沢則寿市長。
◎
米沢則寿市長 令和3年第7回
定例会の閉会に当たりまして、一言挨拶を申し上げます。 今年は昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けた1年となりました。度重なる緊急事態宣言に伴う外出自粛、他地域との往来自粛によりまして、暮らしや経済に大きな影響が及びました。
感染症対策につきましては、不安や御心配の声もいただきましたが、医療機関や市民、企業など多くの皆様の御協力により、厳しい局面にも対応することができました。改めて感謝を申し上げます。 今後も新たな変異株の拡大に備え、気を引き締め、しっかりと対応してまいりたいと
考えております。 今
定例会を通して、議員の皆さんからは、
感染症対策や
災害対応等様々な御指摘をいただきました。また、私の仕事ぶりに対する検証や評価もいただきました。こうした意見をしっかりと受け止め、今後の市政執行に当たっていく
考えであります。 さて、来年は開拓140年、市制施行90年を迎えます。市民の皆さんと築き上げてきた歴史、文化を誇りに、未来に対する想像力を高めながら、持続的に発展するまちづくりを進めてまいる所存であります。 結びに、議員並びに市民の皆様にはくれぐれも健康に御留意され、新年が希望あふれる年となるようお祈り申し上げ、挨拶といたします。この1年間、誠にありがとうございました。(拍手)
○
有城正憲議長 ここで私から本年最後となります
定例会の閉会に当たり、御挨拶を申し上げます。 理事者並びに議員各位には、市勢の発展、住民福祉の向上のため、活発な議論と円滑な議会運営に御理解と御協力を賜り、心からお礼を申し上げます。 報道機関の皆様には、日頃から市議会での議論を幅広く市民の皆様にお伝えをいただいておりますことに、心から深く感謝を申し上げます。 さて、本年を振り返りますと、昨年から引き続きます新型コロナウイルス
感染症の感染拡大により、市議会においても多くの議員が新型コロナウイルスに関連する質問を行い、理事者と様々な議論を重ね、また
市長に対し
ワクチン接種に関する提言を行うなど、市民の命や暮らし、地域経済を守る取組みを進めた1年でありました。 幸いにして、十勝・
帯広ではここしばらく感染者はゼロが続くなど、明るい兆しも見えてきておりますが、管内経済は持ち直しの動きに一服感が見られるほか、新たな変異株の拡大など、依然として予断を許さない状況にあります。議員各位及び理事者はもとより、市民の皆様におかれましては、改めて基本的な感染対策の徹底に御協力をお願いをいたします。 また、先日12月初めに暴風の影響により、
帯広を含む十勝管内の延べ約1万2,700戸が、3年前の胆振東部地震によるブラックアウト以来となる大規模停電に見舞われ、電力の全復旧まで約30時間を要しました。とりわけ十勝・
帯広の基幹産業を支える農村地域は、樹木の倒壊をはじめ住居や農業用
施設などに甚大な被害を受けたところであります。理事者におかれましては、市民の暮らしを守るため、一日も早い復旧、復興に、引き続き万全な対応をお願いする次第であります。 私たちは今、
感染症の拡大、自然災害の発生などをはじめ様々な環境変化に直面し、先行きの見通しを持ちにくい時代を生きています。こうした状況の中で求められるのは、変革に向けた創造性と実行力であります。理事者の皆様には、改めて新型コロナウイルスなどによって加速する社会の変革やニーズに対し、迅速かつ柔軟な対応をお願いするとともに、この先の未来を見据えた地域の持続的な発展につなげていくためのまちづくりを、強い意志を持って進めていただくことを心からお願いする次第であります。 市議会といたしましても、議員一人ひとりがしっかりと市民の声に耳を傾け、議会での議論を通じ、市民の多様な意見を市政に反映する議会の役割を果たし、誰もが心豊かに暮らせる地域社会の実現に全身全霊で努めてまいる所存であります。 結びに当たり、本日御出席の皆さん並びに市民の皆様におかれましては、健康に気をつけていただき、新たに迎える年が幸多い1年となりますことを祈念申し上げ、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。1年間本当にありがとうございました。(拍手) これをもちまして、令和3年第7回
帯広市議会
定例会を閉会いたします。 午後1時39分閉会...